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2012年5月18日金曜日

岸恵子 原発

「何がいいたいのか分からない」・・・とネットにでている大概のコメントは当たっている。フランスに長年住んでいるので、仏政府関係者や著名人との知己もあり反原発とは口が裂けても言えないだろう。だが、フランスに習って原発賛成です、といってしまうと、今度は日本の視聴者の反応が怖いので、結局「反原発とも、原発推進とも」言わず、インタビューをどうやってのらりくらりとかわすか、かならずしも悪いことをいっているわけではないのに、立場が不明確でへたな論理学の授業のように得体の知れない内容になっている。

これをフランス風に(フランス人に理解されるように)言うためには、賛成・反対を先に表明すべきなのであるが、かならずしもどちらか一方だけじゃないといけない、というわけではなく、フランスでも「ウイ、エ、ノン(ハイでもありイイエでもある)」という言い方はある。もちろんその場合、岸氏の言うような「フランス人はその辺りがとても大人で・・・だから原発推進なんです」、という言い方はフランス語にはなし、実態からはかけ離れている。また、「フランス人は賢くて・・・」というのも間違いではないかもしれないが、「じゃ、原発の稼働率が低い日本人やドイツ人はバカなのか?」と連想させるし、もちろんフランス人にも通じない。

フランスで原子力エネルギーによる電力供給が80%にのぼるのは、「石油ショックに懲りてアラブの石油に頼るのは嫌で、自力でエネルギー供給するため原子力を始めた」というのが正解。軍事核を保有しているのは、マンハッタン計画にも参加した安保理常任理事国だし、戦後も欧州の軍事盟主であることを政治的に意味づけるために軍事核を保有しているのである。しかも、国民の大半が賢くてそれを指示しているのではなく、国家の中の国家とまでいわれるようになった原子力ムラがでかすぎる、しかも欧州一円を配下におく多国籍。ねずみが猫に鈴をつけるにはもう巨大すぎて手も足もでないからである。もちろん、フランス国内には緑の党のように脱原発をかかげる政党とそのサポーターコミュニティーもあるがきわめて少数派。ゆえに、その反対運動は熾烈を極めている。